生活習慣2026-06-22
寝酒は逆効果? アルコールと睡眠の関係
「寝つきは良くなる」けれど…
お酒を飲むと眠くなり、寝つきが早くなるように感じます。実際、Ebrahim ら(2013)のレビューでも、アルコールは寝つくまでの時間を短くすることが示されています。 そのため「寝酒(ナイトキャップ)」が習慣になっている人も少なくありません。
しかし問題は、眠ったあとに起こります。
睡眠の後半が乱れる
アルコールは体内で分解されていくにつれ、睡眠の後半を浅く・不安定にします。
- 夜の後半に中途覚醒が増える(目が覚めやすくなる)
- 全体として睡眠が分断され、休まった感じが得にくい
- レム睡眠が抑えられる傾向がある(Ebrahim ら, 2013)
つまり「寝つきは良いが、眠りの質は下がる」というのが寝酒の実態です。
知っておきたいこと
- アルコールには利尿作用があり、夜中にトイレで目覚めやすい
- いびきや無呼吸を悪化させることがある
- 「眠るためのお酒」は耐性がつき量が増えやすい点にも注意(Roehrs & Roth, 2001)
まとめ
- 寝つきは良くなっても、睡眠の質はむしろ下がりやすい
- 眠るための手段としての飲酒は避けるのが無難
- 飲む場合は量と時間に気をつけ、就寝直前を避ける
※ 飲酒や睡眠の悩みが続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。本記事は一般的な情報提供であり、医療上の診断・助言ではありません。
出典(原著論文)
- Ebrahim IO, et al. Alcohol and sleep I: effects on normal sleep. Alcoholism: Clinical and Experimental Research, 2013.
- Roehrs T, Roth T. Sleep, sleepiness, and alcohol use. Alcohol Research & Health, 2001.
※ 本記事は一般的な情報提供であり、医療上の診断・助言ではありません。症状が続く場合は医療機関にご相談ください。