生活習慣2026-06-19
昼寝(パワーナップ)の効果と最適な長さ
短い昼寝は「効く」
午後に強い眠気を感じるのは自然なことです。短い昼寝(パワーナップ)は、その眠気をやわらげ、注意力・気分・作業効率を回復させることが分かっています。
Hayashi ら(1999)は、午後の 20分間の仮眠が、眠気をやわらげ、その後の課題成績と気分を改善することを示しました。
最適な長さは「10〜20分」
仮眠は長ければよいわけではありません。 Brooks と Lack(2006)は、5分・10分・20分・30分の仮眠を比較し、10分の仮眠が眠気・疲労感の軽減や認知機能の回復にもっとも効果的で、効果がすぐに表れて長く続いたと報告しています。
- 10〜20分:すっきり目覚めやすく、午後の眠気対策に最適
- 30分以上:深い睡眠に入りやすく、起きた直後にだるさ(睡眠慣性)が出やすい
短い仮眠が回復に役立つことは、知覚課題の成績低下を防いだ Mednick ら(2002)の研究でも支持されています。
効果的な昼寝のコツ
- 時間は10〜20分にとどめる(アラームをかける)
- タイミングは正午〜午後3時ごろまで。夕方以降の仮眠は夜の睡眠を妨げやすい
- 横になりにくければ、椅子に座ったままでもよい
- 「だるさ」が出たら、起きたあとに光を浴びる・軽く体を動かすとすっきりしやすい
※ 日中に強い眠気が続く、昼寝をしても改善しない場合は、夜間の睡眠不足や睡眠の質の問題が隠れていることもあります。気になる場合は医療機関にご相談ください。本記事は一般的な情報提供であり、医療上の診断・助言ではありません。
出典(原著論文)
- Brooks A, Lack L. A brief afternoon nap following nocturnal sleep restriction: which nap duration is most recuperative?. Sleep, 2006.
- Mednick S, et al. The restorative effect of naps on perceptual deterioration. Nature Neuroscience, 2002.
- Hayashi M, Watanabe M, Hori T. The effects of a 20 min nap in the mid-afternoon on mood, performance and EEG activity. Clinical Neurophysiology, 1999.
※ 本記事は一般的な情報提供であり、医療上の診断・助言ではありません。症状が続く場合は医療機関にご相談ください。