睡眠の基礎2026-06-18
推奨睡眠時間はどれくらい?年齢別の目安とエビデンス
大人の目安は「7〜9時間」
成人にとって必要な睡眠時間は、一般に 7〜9時間 が目安とされています。 米国睡眠財団(National Sleep Foundation)は専門家パネルによる検討を経て、年齢ごとの推奨睡眠時間を示しました(Hirshkowitz ら, 2015)。
また、米国睡眠医学会(AASM)と睡眠研究学会(SRS)の合同声明では、健康な成人は1日7時間以上の睡眠をとることが望ましいと結論づけています(Watson ら, 2015)。
年齢別の推奨睡眠時間
Hirshkowitz ら(2015)による年齢別の推奨時間は次のとおりです。
| 年齢層 | 推奨される睡眠時間 |
|---|---|
| 新生児(0〜3か月) | 14〜17時間 |
| 乳児(4〜11か月) | 12〜15時間 |
| 幼児(1〜2歳) | 11〜14時間 |
| 未就学児(3〜5歳) | 10〜13時間 |
| 学童(6〜13歳) | 9〜11時間 |
| ティーン(14〜17歳) | 8〜10時間 |
| 若年成人(18〜25歳) | 7〜9時間 |
| 成人(26〜64歳) | 7〜9時間 |
| 高齢者(65歳以上) | 7〜8時間 |
子どもほど多くの睡眠を必要とし、成長とともに必要量はゆるやかに減っていきます。
「短い」だけでなく「長すぎ」もリスク
睡眠時間と健康の関係は、**短すぎても長すぎてもリスクが上がる「U字型」**として知られています。 Cappuccio ら(2010)の大規模メタ分析では、短時間睡眠も長時間睡眠も、総死亡リスクの上昇と関連していました。
ただし「長時間睡眠」は、原因というより、体調不良や別の病気の結果として睡眠が長くなっている可能性も指摘されています。長く寝ているのに疲れが取れない場合は、睡眠の質や体調に目を向けることが大切です。
大切なのは「時間」だけではない
推奨時間はあくまで目安で、最適な睡眠時間には個人差があります。 日中に強い眠気がなく、すっきり活動できているかどうかも、自分に合った睡眠時間を知る手がかりになります。
- 平日も休日も、できるだけ同じ時刻に寝起きする(規則性)
- 日中の眠気や集中力で「足りているか」を振り返る
- 「ねむらぼ」で睡眠時間を記録し、自分の平均を把握する
※ 本記事は一般的な情報提供であり、医療上の診断・助言ではありません。眠気や不調が続く場合は医療機関にご相談ください。
出典(原著論文)
- Hirshkowitz M, et al. National Sleep Foundation's sleep time duration recommendations: methodology and results summary. Sleep Health, 2015.
- Watson NF, et al. Recommended Amount of Sleep for a Healthy Adult: A Joint Consensus Statement of the American Academy of Sleep Medicine and Sleep Research Society. Sleep, 2015.
- Cappuccio FP, et al. Sleep duration and all-cause mortality: a systematic review and meta-analysis of prospective studies. Sleep, 2010.
※ 本記事は一般的な情報提供であり、医療上の診断・助言ではありません。症状が続く場合は医療機関にご相談ください。