睡眠と健康2026-07-04
いびきと睡眠時無呼吸(SAS)の基礎知識
睡眠時無呼吸とは
睡眠時無呼吸症候群(SAS) は、眠っている間に呼吸が何度も止まったり浅くなったりする状態です。 多くは、のどの空気の通り道が狭くなって起こる「閉塞性睡眠時無呼吸」です。
呼吸が乱れるたびに脳が短く目覚めるため、本人は気づかなくても睡眠が細切れになり、休まりにくくなります。
決してまれではない
Peppard ら(2013)の調査では、睡眠時の呼吸の乱れ(睡眠呼吸障害)は成人にかなり多くみられることが報告されています。とくに加齢や体重増加にともない増えるとされます。
気づきにくいサイン
次のようなサインは、SAS の可能性を考える手がかりになります。
- 大きないびき、いびきが止まって「ガッ」と再開する
- 家族に呼吸が止まっていると指摘される
- 日中の強い眠気、居眠り
- 朝の頭痛、起きてもすっきりしない
- 夜中に何度も目が覚める、トイレに起きる
放置しない方がよい理由
SAS は生活の質を下げるだけでなく、健康にも影響します。 Marin ら(2005)の研究では、重症の閉塞性睡眠時無呼吸を治療せずにいると、心血管系の病気のリスクが高まること、また CPAP(持続陽圧呼吸療法)による治療でそのリスクが下がることが示されました。
気になるときは
- まずは医療機関(睡眠外来・呼吸器内科・耳鼻咽喉科など)に相談する
- 検査で重症度を確認し、必要に応じて CPAP や生活改善、装具などの治療を行う
- 体重管理・横向き寝・飲酒や就寝前のアルコールを控えることも助けになる
まとめ
- SAS は睡眠中に呼吸が乱れ、睡眠の質を下げる
- 大きないびき・日中の強い眠気は受診の目安
- 放置は健康リスクにつながるため、気になれば早めに相談を
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※ 本記事は一般的な情報提供であり、診断ではありません。気になる症状がある場合は必ず医療機関にご相談ください。
出典(原著論文)
- Peppard PE, et al. Increased Prevalence of Sleep-Disordered Breathing in Adults. American Journal of Epidemiology, 2013.
- Marin JM, et al. Long-term cardiovascular outcomes in men with obstructive sleep apnoea-hypopnoea with or without treatment with continuous positive airway pressure: an observational study. The Lancet, 2005.
※ 本記事は一般的な情報提供であり、医療上の診断・助言ではありません。症状が続く場合は医療機関にご相談ください。